お正月はまだ先ですが、その準備を始める日が12月13日です
正月事始めとは、お正月を迎えるにあたって、その準備のために山に薪にする枝木を取りに行ったり、その他もろもろの用意をし始めることを由来とした習慣です。
もちろん、今日では特に日を限って、正月準備を考えることもなくなりましたが、正月事始めという暦上の日は残っています。
もともとは、この日が縁起のいい日とされたことにより、12月13日になったようです。
2020年の12月13日は、日曜日ですね。
日にちはともかく、年末に大掃除をする習慣は残っています
日にちはともかく、年末に大掃除をする習慣はまだ残っています。
私が子供だった頃(昭和まっただなか)は、本当にしっかりと掃除をしたものです。
我が家では、12月13日が正月事始めだという話は出たことがなく、
もっとずっと先の、12月29日くらいから掃除に取り掛かっていました。
煤払いなどは、もうその必要がなくなったのでしませんが、
普段あまり手が届かない細部も掃除し、年末らしいなあと思ったものです。
私の当時の家族は5人でしたが、それぞれ分担を決めて、私たち子供もちゃんと参加しました。
引き戸の溝、電灯のかさ、キッチンの油汚れ、玄関タイル、庭木の整頓など、もうへとへとになるくらい、ていねいにやったものです。
今日では、
家の構造が改善されて前より土埃などが入りにくくなっている、
ルンバのような掃除機や、簡易的なワイパーなどの普及で、日頃より平均的に掃除がなされている、
などの理由で、年末大掃除の大がかり度は軽減しているようです。
うちでも、それほどやりません。
でも時々、一家総出でわいわい掃除した12月を懐かしく思うこともあります。
私の愛用の歳時記によれば
「事始め」という項目しかなく、そこには、
新年になってから仕事や稽古事などを初めて行うこと
とあり、
関西では事始めは歳末の季語になり、12月13日に新年の用意を始めること・・(要約)
とも記載されていました。
この歳時記によれば、12月13日の事始めは関西でより盛んだった行事のようにもとれます。
1991年15刷発行の現代俳句歳時記(水原秋櫻子編/大泉書店)なのですが、もう30年も前になるんですね。
この歳時記が好きで、ずっと使っています。
2020年はコロナ禍で大変な年でした
普段よりちょっとていねいに掃除をして、いい年を迎えたいなと思っています。